公務員を辞めた理由③

公務員を辞めた理由③

 

15年続けた公務員を辞めた30代後半独身のおじさんです。

 

公務員を辞めた理由の続きです。

 

前回、私の価値観に影響を及ぼすような生き方をされていると話した、減速(ダウンシフト)して生きている方のお話から。

 

 

その方は、セミリタイアとかFIREといった生き方をされているわけではないのですが、勤めていた会社を辞めて、最低限の生活費を得るためにまったりとバーを経営されていました。

 

 

あえて夜だけの営業にし、営業開始までの間は、仕込み以外はゆっくりと昼寝をしたりして過ごされていました。

 

 

お客さんの数も、1日に何組程度で何円売り上げれば充分、という目安を設定していて、お店自体も小さなところでした。

 

 

必要以上に稼ごうとせず、2号店をオープンさせようという気もなく、アルバイトを雇うこともなく、ただ自分がやりたかったお店をまったりやられていました。

 

 

ただ、料理やお酒にはこだわっていて、その方の目標以上に来客や売り上げがある様子でした。

 

 

その方を見ていると、とにかく楽しそうで、自分の時間を大切にし、自分がやりたいようにやっているという印象を受けました。

 

 

サラリーマンとして頑張っていくのもいいけど、頑張りすぎず、減速(ダウンシフト)して生きていくのもアリ、というようなことをおっしゃっていました。

 

 

前回お話した「山奥ニート」の方達もそうですが、この方からも、自分の必要な最低限の生活費を稼ぎ、それ以外は自由に過ごす、そしてその稼ぎ方もフルタイムでなくていい、という価値観を見せてもらいました。

 

 

共通しているのは、やりたくないことはやらないこと、お金は最低限だけ稼ぐこと、フルタイムで働く以外の選択肢を実現していること、そして何より楽しそうなことでした。

 

 

私は、公務員として働いていて、良い部分も感じることがありました。

 

 

給料やボーナスはそれなりに安定していること、担当業務にもよりますが仕事にやりがいを感じる時もあること、自分が頑張らないといけない、というちょうど良い感じのプレッシャー(大きすぎるとしんどいけど)や責任感の中で、自信が出てくることなどです。

 

 

ただ、自分で自由に生きている人たちのように、楽しそうに毎日を過ごしているかというとそうではありませんでした。

 

 

年齢を重ねるにつれて時間の経過が早く感じてしまい、限りある時間の中で、楽しそうに過ごすことが多いほど充実した人生のように思えて、自分もあんなふうに生きてみたいと強く思いました。

 

 

終わりに

 

公務員を辞めた理由、というか価値観の変化の具合を書いてしまっています。辞めた理由は1つだけの決定打があったわけではなく、徐々に価値観の変化があったことの結果だったからです。

 

これ以外にもあるので、また書きたいと思います。